【業務系】効率化につながるシステムを開発
業務系プログラマーの仕事内容とは
業務系システムを開発するプログラマーの仕事は、企業の業務効率化を目的とするアプリケーションを開発することです。インターネットを介さない大型システムからWeb系システムまで、業務に使用されるシステムならすべて業務系プログラマーの守備範囲ということになります。オフィスにパソコンが登場してからしばらくの間は、業務効率化といえばオフィス系ソフトでした。それら便利なオフィスソフトの良さを最大限に活用できるかどうかは、使う側のスキルに委ねられているところがありました。しかし、業務系システムの進歩によって、スタッフのITスキルのみに依存することなく、もっと簡単に業務効率化できるようになりました。
業務もシステムもバージョンアップ
文書作成や計算など、既存のオフィスソフトで対応できる作業は今もなお残っていますが、業務によっては専用ソフトを開発した方がはるかに効率的なものもあります。それが何かは企業によって様々あり、ニーズをひとつひとつ拾い上げてシステムを1から設計していく必要があるでしょう。企業の業務は試行錯誤を繰り返しながらバージョンアップを重ねていくので、業務システムもそれに応じてバージョンアップしなければなりません。バージョンアップは既存のシステムを加工しなければならず、1からシステムを組み立てるより難しい作業とされており、エンジニア側には高い技術力が求められます。
開発に必要なのは技術だけではない
プログラマーの本業は、プログラミング言語を使ってコンピュータでシステムを組み上げていくことですが、作るべきシステムに求められていることをしっかり理解していなければ、クライアントの望んでいるシステムは完成しません。そのためにはエンジニアとクライアントとの緊密な連携が不可欠で、先方の業務内容についての理解を深めるためにはエンジニア側の高度なコミュニケーション力が必要になります。ただ、クライアント側の担当者が必ずしもITに詳しいとは限らず、むしろまったくの専門外という人もいるでしょう。ITに関する専門知識があまりない人の考えをシステムに反映するためには、専門知識を持っているエンジニア側の想像力と理解力、説得力が重要なカギとなります。エンジニア同士ならすぐに理解できる話はわかりやすい話に変換しなければならず、柔軟な姿勢や忍耐強さなどが問われるでしょう。
業務システム開発は繊細な仕事ですが、それだけやりがいもあります。ただ使えればいいシステムではなく、いかに企業の業務の効率を高めることができるかというプロジェクトの根幹を忘れないことが大切かもしれません。