フリーランスだからこそ体が資本
加入できる健康保険
健康保険は働いているすべての人が加入し、会社員は社会保険に加入することが一般的です。社会保険は基本的に会社に属しているプログラマーが加入対象ですが、フリーランスになると社会保険から国民健康保険に切り替えるケースが多いです。国民健康保険は各自治体が運営するものと国民健康保険組合が運営するものの2つに別れます。自治体が運営している国民健康保険は医療費に当たる保険料と、後期高齢者医療制度のための保険料、介護保険料の3つを合わせた分を支払うことになります。
国民健康保険組合が運営する健康保険は、同じ業種の人たちが主な会員になる健康保険です。フリーランスの場合は文芸美術国民健康保険組合に入るケースが多いでしょう。このほかに、家族が社会保険に加入しており、自身の年収など一定の基準を満たしている場合は、家族の扶養に入る選択肢もあります。家族の被扶養者となることで、自身の保険料を支払う必要がなくなります。そのため、保険料を抑えることにつながるのです。個々の状況に応じて、適した健康保険に入りましょう。
陥りがちな病気
会社勤めの業務系・Web系プログラマーの場合は社会保険や休業手当、傷病手当などの恩恵を受けることができ、もしも病気になったとしても補償があるので安心です。しかし、フリーランスは会社員ほど手厚い補償がなくなり、病気で働けなくなることのリスクが大きくなってしまいます。
業務系・Web系プログラマーはPCに向かって座っている時間が長いため、腰痛や肩こり、視力低下などさまざまな症状に悩まされることがあります。規則正しい生活を送らずに生活リズムが乱れた結果、生活習慣病になることも少なくありません。フリーランスは定期的に健康診断を受けるように心がけておかないと、気づかないうちに思わぬ病気になっていることも考えられます。
メンタルヘルスケアも怠らないこと
また、健康面というと身体的なことだけにフォーカスしがちですが、メンタルヘルスケアも重要です。自由度の高いフリーランスは、自由な分だけ自己管理を徹底していかないと、メンタル面に不調を来す人もいます。フリーランスは会社員と異なり、勤務時間に定時という概念がありません。そのため、労働時間がまちまちになったり昼夜逆転の生活になったりすることも珍しくありません。
このような不規則な生活が続くと本来人間に備わっている体内時計が狂い、免疫が落ちてきます。ほかにも、朝日を浴びることで分泌されるセロトニンという神経伝達物質は役割を果たしますが、朝日を浴びない生活になるとセロトニンが低下します。その結果、情緒が不安定になったり抑うつ状態になったりと、いろいろなメンタル面の不調が現れるようになるのです。
フリーランスはこうしたメンタルヘルスケアにも気を配ることが大切です。